JR北海道の苗穂工場が移転したら

JR苗穂工場は東区北5条東13丁目にある敷地面積約20万㎡のJR北海道の車両工場です。今回は20XX年に北海道新幹線の旭川延伸が決定、在来線の完全高架化によりJR苗穂工場が移転するという前提で、JR苗穂工場跡地がどのように区画整理されるかを考えたネタです。
※ご注意:実際に苗穂工場が移転するという発表はありません。

まずは、JR苗穂工場跡地のみを中心に区画整理したらどうなるかを考えました。

苗穂工場跡地のみを区画整理

主な内容としては、

  • 苗穂・丘珠通は平和通と接続
  • 北2条通に接続していた旧苗穂・丘珠通は北8条通と丁字路として接続
  • 旧苗穂・丘珠通に接続していた苗穂通は苗穂駅北口に接続
  • 苗穂駅前通は北8条通ではなく苗穂・丘珠通に接続
  • 東橋に接続している苗穂駅前通はそのまま北進して北8条通に接続
  • 北3条通の旧道区間を廃止して、北3条通を国道12号線に丁字路して接続

この案の課題としては、

  • 南北方向の幹線道路は北8条通で途切れれてしまう
  • 東西方向に長く移動できる道路が北8条通、苗穂駅前連絡通、北3条通しかない

次は、区画整理の範囲を広げて碁盤の目として整備したらどうなるかを考えます。

苗穂工場跡地とその周辺を区画整理

主な内容としては、

  • 東16丁目通を延伸して苗穂駅前通に接続して国道12号線にアクセス
  • 苗穂・丘珠通は現在と同様に北2条通と接続
  • 平和通は延伸した北3条通に丁字路で接続
  • 苗穂駅北口から東12丁目通を通じて北13条通に接続
  • 東西方向に長く移動できる北9条通、北11条通を整備
  • 苗穂駅連絡通は苗穂通に直接接続

この案の課題としては

  • 苗穂工場跡地以外にも区画整理が及ぶので多くの立ち退きが発生する
  • 通称斜め通(花畔札幌線)の一部を廃止することで斜め方向の移動ができなくなる

碁盤の目はとして整備することで南北、東西方向の移動がしやすくなります。

最後に遊び心で、もし広範囲に碁盤の目として整備されたらどうなるかを地図にしてみました。

(参考)広範囲を碁盤の目として区画整理

なぜか碁盤の目として整然と整備された地図をみると心が休まります。

(仮称)中島公園計画

(仮称)中島公園計画はキリンビール園本館跡地に建設されるホテル計画ですが、キリンビール園本館は2019年に解体されていましたが、コロナ禍により着工が遅れていました。

キリンビール園本館の解体工事(2019年秋)

建築計画のおしらせ標によると、ホテルの規模はコロナ禍前と変わらず地上13階建てとあり、大きな変更はないようで安心しましたが、現地に掲載された見取り図を見てとても意外な発見がありました。

現地の見取り図を元に作成

更地になって2年あまり経過しているので概ねの敷地形状は予想していましたが、予想と大きく違ったのは南大橋の側道に通じる通路状の敷地が計画敷地に含まれていることです。

現地で確認すると、たしかに約1m程度の奥行きのある空地が道路から奥に続いていますので、今回のホテル計画で新たに設けられる敷地ではないと思われます。

キリンビール園本館の建物は1973年にオープンした東北・北海道で最大キャバレーであるグランドキャバレー・ミカドだったことと関係しているのでしょうか。

敷地の地名・番地札幌市中央区南10条西1丁目13番51、13番80、13番90
建築物の名称(仮称)中島区園計画
用途ホテル
住戸数
棟数4棟
階数地上 13階、地下なし
構造鉄骨造
敷地面積3,380.36㎡
延べ面積14,970.89㎡
建築面積1,835.10㎡
建築物の高さ51.20m
軒の高さ45.65m
着工予定時期令和4年8月1日頃