南2西5再開発

2016年頃に南2西5にある第6グリーンビル、第7グリーンビルの建て替えの噂が持ち上がりました。一部では隣接4棟のビルと一体再開発があると噂されましたが、第6グリーンビル、第7グリーンの解体さえ進みませんでした。

薄野のビル4棟売却で11月にも契約 第一興商(2018/10/1の記事)
https://e-kensin.net/news/109216.html

2019年頃から徐々にグリーンビルテナントの転居が始まり、コロナ禍の2021年に都心唯一のバッティングセンターであるSLUGGERSがひっそりと閉店、1階の駐車場だけ利用が続けられていましたが、ここにきて南5西2街区の南西角全体で工事用囲いが設置されました。

工事用囲いの範囲(赤色)

一体再開発の噂があった当初は、外資系の大規模ホテル、アミューズメントと飲食の複合ビル、アミューズメントとホテルの複合ビルのような噂が流れていましたが、土地を所有している国際興業管理ではホテルを核とした複合ビルを計画しているようです。

すすきの、再開発の波 訪日客増え商機拡大(2018/12/30の記事)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39149070Z11C18A2L41000/

たた、これはコロナ前の計画ですので、当面の間は駐車場として利用してコロナ禍の収束が見えてきた頃に本格的に動き出すという可能性もあるかもしれません。

1/4街区という敷地面積からその動向が注目されます。

もし大通西2に豊平館を移築したら

大通西1にあったNHK札幌放送会局が移転して解体工事が行われており、大通西2に建つ札幌市役所の建て替え先として有力視されています。

一方、大通西2はNTTから取得したビルは中央区役所建て替えの仮庁舎としての役目を終えた後にビルを解体し、大通から時計台が見えるように緑地化するという話もあります。

大通西2街区全体を緑地化するという事ではないと思われますので、大通西2街区の西側を民間へ売却して東側を緑地化するのではないかと考えています。しかし、ただ緑地化するもは非常にもったいないので、元々はこの付近にあった豊平館を移転して腰巻きビルのようになったらどうなるかを考えてみました。

豊平館移転の予想図

「腰巻きビルの定義」としては、建て替え前の建物の外観を保持しつつ新しいビルと融合させるような意味合いのようですので、 今回のケースは腰巻きビルではありません。遠目に「歌舞伎座タワー」のような感じになったらどうなるかを想像してみます。

まず、豊平館について少しだけ説明すると、明治12年に開拓使によって北1西1に建設された高級西洋ホテルです。昭和31年に中島公園内に移築され、国指定重要文化財に指定されています。

北1西2にある札幌時計台(旧札幌農学校演武場)は明治11年の完成と建設時期もほぼ同時期であり、建物外観には随所で同じような構造が見られ、時計台だけ豊平館が近くに存在することで魅力アップにつながります。

豊平館移転の予想図

移築した豊平館のうすぐ後ろには100m程度の近代的ビルを建設します。ビル低層部は時計台や豊平館のお土産等の物販スペースや飲食スペースを設けることで、観光客の滞留スペースとしての役割を果たします。

実際にこのような計画が動き出すことはないですが、大通西2の西半分が単に緑地化されるというような事にはならないことを期待します。