いわゆる「卸センター再開発」として北6東4へ移転した札幌総合卸センター跡地の北6東2・東3では既存解体が進んでいますが、北6東2街区は一足先に完全な更地となりました。
緩和型の再開発に必要な手続きである地区計画変更が、令和3年2月5日の都市計画審議会で審議され「北6条東3丁目周辺地区」として正式決定しました。
「北6条東3丁目周辺地区」で注目する部分を抜粋してみます。
- 来街者が憩い交流することができる公園を整備する。
- 3箇所に賑わいを創出するための機能を配置する。
- 60m高度地区は維持するが容積率が10分の40を超える建築物は100mに緩和する。
報道などで北6東2街区には高層ホテル、ツインタワーマンションが建設されることが発表されています、北6条東3丁目周辺地区の計画を基にすべて100mで建設された場合のイメージを作成してみました。
このイメージはホテルとして「GRANBELL HOTELすすきの」の外観を参考に、タワーマンションとしてよくありそうなタワーマンションの外観でフロアを100m未満になるように積んだものですので、水面下で動いている実際の計画とは異なります。地区計画にある「来街者が憩い交流することができる公園の整備」について、児童公園という記載がないので遊具などはない広場として捉え、「賑わいを創出するための機能を配置」の位置からから建物配置を決めました。
当初はホテルとツインタワー共通の基壇部を設けて中規模の商業施設を整備するのではないかと考えていましたが、地区計画資料では賑わいを創出が3か所とあるので、ホテルとして飲食店またはコンビニ、タワーマンションは小規模な商業施設との下駄履きとしています。北6東3街区に大型医療センター建設が決まっており歩行者量が大きく増えることが予想されるので、マンション低層部の商業部はある程度の床面積を確保しています。
イメージ作成で気づいた事として、街区西側に整備される公園は北6東1の中央郵便局が再開発され高層ビルが建設された場合に圧迫感を抑えるためにとても有効であると感じました。また、同時期に再開発される北6東3の大型医療センターと北6東2の商業施設間を結ぶ空中歩廊があれば、北6東1が再開発された場合に空中歩廊で接続する可能性も残るだろうと感じます。北5西1・2の再開発ビルと北5東1に計画される再開発ビルはデッキベースでの接続構想があるので、北5東1再開発ビルと北6東1が空中歩廊で接続され、北6東2・3から札幌駅まで空中歩廊で接続される将来があったのかもしれません。
地区計画により部分的に100mまで緩和された高さをどこまで活用するか正式な計画が発表されるまで気になるところです。