札幌の東西を分断していた創成川通が地下トンネル化され、地上に親水公園が誕生しました。
創成川は南4条から流量調整され親水公園となります。
本来の流れは右側に見える取水口から暗渠を通って下流へ向かいます。
流量が調整された親水公園部は川の中に飛石が敷かれており、飛石を伝って対岸へ渡ることもできます。
芝生にはスプリンクラーが整備されています。
整備を委託された業者が制御盤を操作することによって公園各所にあるスプリンクラーが動き出します。
南2条には創成川を跨ぐ形で約950㎡の「狸二条広場」と呼ばれる広場が整備されました。
縁台も設置されており、様々なイベントを開催することができます。
狸二条広場の西側は「狸二条広場」の「狸」の由来である狸小路があります。
以前は地下通路でしか行き来できませんでしたが、広場の整備により歩道で行き来できるようになりました。
狸二条広場の東側は「狸二条広場」の「二条」の由来でもある二条市場があります。
狸二条広場の完成で分断されていた狸小路と二条市場が身近になりました。
創成川公園は川が整備されただけでなく、公園の両側に延長820mの散策路が整備されています。
街区によって川岸の顔も変わっています。
この辺りは護岸の一部が通路になっており、所々にベンチが整備されています。
石造りの創成橋が修復されほぼ完全な形で姿を現しました。
以前は橋の外側に人道橋が架かっていたので創成橋の本来の姿は隠れていました。
現在の姿の創成橋は明治後期に建設された橋ですが、この創成川公園整備事業により本格的な修復が行われました。
北海道神宮と頓宮を結ぶ橋でり、建設当初から高欄に擬宝珠が取り付けられています。
創成橋の広場に煉瓦造りの休憩所が整備され、壁には創成川の歴史資料が展示されています。
この煉瓦はかつて創成橋の脇にあった創成橋交番の外観を意識しています。
休憩所の奥には以前、別の場所にひっそりと建っていた大友亀太郎像移設され鎮座しています。
創成川(の一部)はかつて大友堀と呼ばれる運河であり、現在の環状通東駅付近で伏籠川に繋がっていました。
南大通から創成橋のある南側を眺めた様子です。
アーチ状橋脚と純和風の上部の美しさが際立ちます。
南北の基点となる大通と東西の起点となる創成川通が交差する部分には狭隘な円形の橋が架けれられています。
これは札幌橋と命名された体感型モニュメントだそうです。
この北大通橋は公園化事業で新しく建設された橋です。
以前の北大通(きたおおどおり)は創成川通(石狩街道)で丁字路になっており北進一方通行にしか左折できませんでした。
大通と交差する部分は大通公園側に向いた階段広場が整備されています。
階段広場は水面まで近くまで階段状になっています。
川の中に花壇があるのが特徴です。
創成川公園の最北端は護岸が高くフェンスが取り付けられており水面に近づくことはできません。
公園両側に続いていた散策路もここで終りとなります。
公園内にはこのような標識がたくさんあります。
観光客の方も迷うことなく周辺の観光名所を訪れることができると思います。